滋賀大学経済経営研究所からDiscussion Paper(英文)を発行しました。論文のファイルは、以下からダウンロード可能です
No.E-19 Date:2022.11 Title:Walras’s Critique of Jean Baptiste Say :Entrepreneur and Laissez-Faire Author:Kayoko MISAKI
ワルラスの一般均衡理論がセーの経済学、特に企業者理論から大きな影響を受けていることはよく知られていますが、ワルラスがセーとその後継者たちの自由放任主義を厳しく批判し、自分が自由放任主義者と誤解されることを恐れていたことはあまり知られていません。本論文の目的は、セーの影響下で、自らの企業者理論と一般均衡理論を構築したワルラスが、その理論をもって、どのように自由放任主義を批判したかを示すことです。
このペーパーの内容を、これからさらに発展させ、来年、国際学会で報告する予定です。また最終稿は、2024年にRoutledgeから発行される予定の私の単行本 Léon Walras’s Economic Thought : The General Equilibrium Theory in Historical Perspectiveの第2章になる予定です。
皆様からのコメントを歓迎します。
(追記)2023年5月21日 経済学史学会第87回全国大会 (専修大学)にてこの論文を発表しました。(「ワルラスのセー批判:企業者と自由放任」)。当日のセッションに参加してくださった皆様どうもありがとうございました。