貴重書展示 レオン・セー『フランスの財政』(1883)と自筆書簡

 滋賀大学附属図書館の貴重書展示コーナーの展示替えをしました。

 2017年秋の展示は、レオン・セー著『フランスの財政』( Say, Léon, Les finances de la France : une année de discussion du 15 décembre 1881 au 20 décembre 1882, Paris : Guillaumin, 1883 ) と、セーが本書を統計学者Alfred de Foville(1842-1913)に献呈する際に添えた自筆書簡です。

 この書簡を紹介する私の論文が7月に公刊されたことについては、すでにこのサイトでもお知らせしました。

 

以下が、貴重書展示コーナーでの私の解説文の抜粋です。

  レオン・セー(Léon Say, 1826-1896)は、フランスの自由主義経済学者、実業家、政治家であり、「セー法則」で有名な経済学者J.B.セー(Jean Baptiste Say,1767-1832) の孫にあたる。彼は、フランスの財務大臣を3回務め(1872年-73年、1875年-79年、1889年)、日本銀行の設立にも大いに影響を与えた人物として知られる。 
 滋賀大学附属図書館は、レオン・セーの著書『フランスの財政―1881年12月15日から1882年12月20日までの1年間の議論』(1883)を所蔵している。本書に添えられた書簡から判断して、これは、著者のレオン・セーが、同時代の著名な統計学者アルフレッド・ド・フォヴィーユ(Alfred de Foville, 1842-1913)に献呈したものであることが判明した。書簡の文章からは、レオン・セーがと16才年下の統計学者ド・フォヴィーユに対して、敬意と親近の情を抱いていたことが感じられる。

 

  展示の様子はこちらです。 今回は、レオン・セーが編纂した『新経済学辞典』第2版(Nouveau dictionnaire d’économie politique, publié sous la direction de M. Léon Say et de M. Joseph Chailley, 2e éd. Paris : Félix Alcan, 1900)も同時に展示しています。

 貴重書コーナーの次回の展示替えは、2018年3月を予定しています。

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